20XX年 サッカーW杯でロボットが優勝する!?
僕は小・中学生の時サッカーをしていた。
小学校のチームはかなり強く、関西で優勝したこともあった。
当時のキャプテンが現在日本代表で活躍している姿をテレビ越しに見て感慨深かったのでサッカー✖️AIの面白い話題を書こうと思った。
「2050年までにW杯優勝」
ロボットサッカーの掲げている目標の一つに
「2050年までにW杯優勝チームに勝つ」
というものがある。
果てしなく難度の高いミッションだが、達成に向けた取り組みを紹介しよう。
実は様々なところで、ロボットサッカーの大会は行われている。
競技種目:ロボカップサッカー | ロボカップジャパンオープン2018 おおがき
このサイトには今年日本で行われた世界大会の競技種目が書かれている。
どの部門も見ていて面白いので一つ一つ紹介していく。
ヒューマノイドリーグ
ヒト型の、自律型2足歩行ロボットを使うリーグ。バランスを取るのが難しそうである。
白い方がペッパーくんに見えなくもない。そして、黒い方のSF感が若干怖い。
やっていることは
ボールを認識する
↓
ボールのところまで歩く
↓
ボールを蹴る方向を決める
↓
蹴る
こんな感じだろうか。
ちなみに、全てディープラーニングでやっているわけではないらしい、歩いたり立ち上がったりはディープラーニングが得意とするところだが蹴ったり向きを変えたりするのは手書きプログラミング命令の方がいいらしい。
標準プラットフォームリーグ
各チームがおんなじロボットを使って戦う。
ロボットの性能は同じなのでいかにサッカーで強いプログラミングを施すかが勝負のカギとなる。プログラミングの腕に自信がある人はやって見たくなりそうなリーグだろう。
おお、ちゃんと入場からやるんだ。
全員見栄えが腰を抑えたおじちゃんに見えるがそれは置いておこう。
ヒューマノイドリーグよりもロボットが小さいぶん動きが俊敏でサッカーぽく?なっている。
中型ロボットリーグ
縦横50cm未満のロボット5台でチームを構成して、18m×12mの大きいフィールドを縦横無尽に駆け回る。説明はさておき動画を見て欲しい
ロボカップサッカー中型リーグのパスありカットありの頭脳戦@ロボカップ2017名古屋世界大会
ロボカップサッカー中型リーグのセットプレーからの正確なシュート&着実なセーブ@ロボカップ2017名古屋世界大会
これは、、サッカーしてる!!しかもレベルが普通に高い!
下の動画なんてループシュートをファインセーブするキーパーという見所満載のワンシーンである。
さらに注目して欲しいのは1つ目の動画の守備である。
ボールを保持しているロボットのパスコースを遮ろうとしているのがわかるだろうか。
プログラム上ではあくまで予想だが、ボールを持っている側は自分の前にスペースがあればドリブルで向いている方向に相手がいれば向きを変えてパスもしくはドリブルという感じだろう。
守備側はそれを防ぐためにパスコースを切るという本物のサッカーと同じことをやっているのである。
これくらいロボットが小さいともうサッカーはできるのだ。
小型ロボットリーグ
中型であのレベルということは、、そう、小型はもっとすごい
パスありプレスありの「ロボカップサッカー・小型リーグ」の見事な連携プレー@ロボカップ2017
OP-AmP 2017 RoboCup Small Size League Team
これはもうサッカーを超越している。
動きも速いし、ループパスやカーブシュートなど戦術と技術が多様化している。
なるほどこれなら、今年のW杯を制したフランス代表がこのロボットのサイズになったとしてロボカップに出たらきっと一回戦で敗れるだろう。
シミュレーションリーグ
コンピューター上のスクリーンフィールドで、人工知能でプログラミングされた11対11のプレーヤーがサッカーをするリーグ。
3D部門と2D部門があるので両方見てみよう
①3D部門
UT Austin Villa 3D Simulation RoboCup 2017 Highlights
シュートを打てば勝ち状態ではあるが、間違いなく性能の差がそのまま実力の差になっているのがわかる。
やはり3Dというものの難しさがあるのだろう。
3Dの難しさは2Dの試合の様子を見ればわかる
②2D
RoboCup 2017 Soccer Simulation 2D Final
なんというレベルの高さだ、、現実のサッカーの試合と同じレベルを誇っている気がする。なんせファールやオフサイドまで導入されているくらいである。
体力などの概念も導入されている。
これは面白い
きっと勝てるようになる
さてここまで色々な部門のロボサッカーを見てきたが、思ったよりレベルは高かった。あとはロボットを大きくしていったときにどこまでサッカーの動きを無駄なくできるように改良するか、ということだろう。
2050年にW杯優勝は微妙なところだが、いずれ人間にも勝てるようになると面白い。
Jリーグに「チームAI」が来るかもしれない。そんな日が来たら面白そうだ。