東大生が語る学校では教えてくれない勉強術:<高校2年生冬休み編>
先に結論から示そう。
ズバリ大切なのはこの3点である。自分の勉強方法でやっていないことがあればそこだけでも参考にしてほしい
①日々の習慣を除き勉強する日としない日を分ける
来年は高校3年生で受験生。
高校2年生の冬休みはいわば、最後の長期休みとも言えるわけだ。
「高2の冬は旅行に行って遊びます」という生徒もいれば
「いやいやもう受験は始まってるんだ!1日10時間は勉強するぞ!!」という生徒もいる。
もちろん勉強はすればするほど伸びるので前者と後者だと後者の方が成績は伸びるだろう。
僕が高校の時も学校の先生は
「もう受験は始まっているぞ!まずは毎日10時間勉強してみろ!!」
と叱咤激励していた。
別にこの自分追い込み式の勉強を否定するつもりはない。
しかし、毎日◯時間勉強する!!と自分を追い込むよりも成績が伸びる方法がある。
その方法は、、
「日々の習慣を除き勉強する日としない日を分けること!!」
これだ。この方法である。
大切なことは、「日々の習慣としてやっている勉強は毎日する」という点だ。
例えば、冬休みの間5日ほど旅行に行くとしよう。
もちろん旅行は存分に楽しんだらいいと思う。ただし、毎日やっている勉強は旅行先でも毎日続けよう。
毎日やっている勉強とは具体的に
1、英単語20個
2、古文単語5個
3、数学(数学が得意ならば苦手科目)3問
こんなもんだろう。この最低限の勉強の習慣を旅行のようなOFFの日でもやることの意味はとても大きい。
高校3年生は、受験生だからという焦りが逆に空回りしてしまい集中の糸が切れてしまうことがたまにある。
そんな日は無理せずじっくり休んだ方がいいのだが、OFFの日でも最低限の習慣は人間続けないと落ち着かない。
高校2年生のこのタイミングでつけた最低限の習慣は受験前日まであなたを伸ばし続ける。
英単語、古文単語は数をどれだけこなすかが勝負である。
また数学は苦手とする生徒が多く差がつきやすい。毎日3問ずつでもとにかく数学に触れるという習慣がつくことが大切である。
もし数学が得意なのであれば、苦手な科目に数学を置き換えてくれればいい。
とにかく数が大事な「英単語」・「古文単語」
毎日やる習慣が大事な「数学」
これは毎日やった上で旅行は存分に楽しんだらいい。
ただし毎日これしかしないというのは論外だ。
あくまで旅行などのOFFの日でもやるということが大事なのであって、普通のONの日は勉強することが大切である。
まとめると
OFFの日:最低限の習慣である勉強をする(1時間〜2時間)
ONの日:しっかり勉強する(10時間とか?)
といっても10時間勉強するのが大変なんだよ!と言いたくなりますよね?
②最初に現状の立ち位置を知れ
冬休み初日の勉強は自分の志望校の過去問を受験当日と同じ時間割で解いてその直しをしましょう。
もちろん解けないだろう。酷い点数を取るだろう。
それが自分の現在の合格からの距離である。
自分が合格から程遠いという現実は自分を焦らせ、奮い立たせるモチベーションになる。人間焦りは原動力にしやすい。これを生かすのである。
受験で合格するためには闇雲に勉強すればいいというわけではない。
合格まで何が足りてないかを把握することが大切なのだ。
この立ち位置を知ることでモチベーションが上がり、さらに合格までに足りないことがわかる。
③現状の立ち位置がわかったら基礎を固めろ
過去問を解いて現状の立ち位置がわかったら、ここからは難しいことをやらなくていい。
よく難しいことをやれば難しい問題が解けるようになると思っている生徒がいる。
これは間違いである。
この図が端的に表している通りである。
難しい問題というのは基礎的な要素をいくつもパズルのように組み合わせることで出来ている。誰も知らないような解き方を要する問題なんて原則存在しないのである。
この基礎固めが早めに終われば終わるほど合格への道筋が確かなものになる。
高2の冬休みは基礎固めにもってこいのまとまった時間である。
ここで基礎を固められる人と固められない人の差は大きい。
この辺のことを意識して高2の冬休みを生かして合格に近づいてくれることを祈る。